さて、幕張で会いましょう、Vol.18

今回は、ついに！ついに！！登場！！の感がある、幕張を撮りつづけて30何年の写真家、早坂卓さん。


写真集詳細⇒　http://taku24.com/shashinshu/index.html


実は僕MIZKは、この早坂さんのことを１０数年前にアシスタントとしてお手伝いしていた時期がありまして、言うなれば僕の唯一の写真の師匠と言ってもいい御仁。

そんな早坂さんですが、いつも通り、さわやかで人当たりのいい口調で最近のことを聞かせてくれました。


2010-1-22

写真・文　MIZK

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【早坂卓さんWEBサイト】

http://taku24.com/






↑新聞掲載記事

”最近は肩書きに『写真超初心者の味方』っていうのを増やしたんだよね（笑）”

そう語り出した早坂さん。

最近では写真講座を10以上持つなど、かなり多忙。

しかし、写真を始めたい！という多くの人に、１から写真とはなんぞや？ということを伝えてゆくのは、何物にもかえがたく嬉しいことだそう。

そんな早坂さんに、これから写真をやってみたいと言う人に大切なことを聞いてみた。

”写真を撮るにあたって大切なこと。それは、知識やテクニックではなく、写真を撮りたい！という情熱。

そんな心から湧き上がる思いに素直にシャッターを切っていけば、それでもう問題なしです。そこから知識やテクニックを学んでゆくということが大切だと思います。

それと、オートで全然かまわないので、どんどんシャッターを切ること。あまり難しく考えずに、とにかくシャッターを切って、カメラを楽しんで欲しいですね。

でも、それにしてもあれだね。最近の受講者の方は僕よりいいカメラ持っていたりするんだよね。それは正直、まいります（笑）”

幕張で暮らし、撮影してきた早坂さんの35年。

最初に写真に触れたのはいつだったんでしょう？


”最初は高校生の時。家にあったオリンパスペンで、総武線を走る蒸気機関車、いわゆるD51とか撮ってましたよ。”

えええ？？？D51？？？


”そう、D51。あのD51が昔は京成線と並んで、幕張を走ってた。その写真もあるよ。今日は持ってきてないけど。”


な、なんてシュールな光景。想像しただけでグっと来ます（笑）

”そんな高校時代を過ごし、その後、日大芸術学部の写真学科へ行ったんだけど、頭悪かったので、入学するのに２年かかりました（笑）

ちょうどこの頃かな、よく幕張の海で真っ赤な夕陽とか撮影してましたね。”

美浜大橋にて

その後、社会に出てプロカメラマンのアシスタントを２年経験し、その後、フリーの写真家となり現在に至る早坂さん。

一時は東京に住むが、幕張の海の開発が始まることを知り、なんともいたたまれない気持ちになり、幕張に戻ってきて写真の記録を開始する。

”自分の寂しさもあるし、埋め立てで海を失い泣く泣く去った人もいるんだよね。そういうことを記録しとかないと、という思いがあったんだね。”


その後、そんな早坂さんのもとに、色んな人が集まり企画されたのが、左の記事の”海の記憶プロジェクト”

http://taku24.com/uminokioku/uminokioku.html

ちなみに手前に写っているのは若い頃の僕MIZKです（笑）

そんな幕張の変遷のほとんどを見てきた早坂さんだが、

決して変化した新しい幕張に否定的というわけではなく、逆にもっとこの街を良くしよう！とベイタウンの人たちと現在、こんな企画に取り組んでいる。

”『教えてあなたの好きなベイタウン』という企画なんですが、審査委員長として参加しています。

どんどん発展してゆく幕張ベイタウンの中で思い出深い風景を記録しておこうというものですね。

詳細⇒http://www.baytown.ne.jp/

ベイタウンの図書館のところなどに、案内があるので、是非お気軽に応募してくれると嬉しいです。

応募者には商品券などの特典があるそうですよ。”

最後ですが、これからの幕張について早坂さんは、何を思っていますか？

”僕らのような昔からの幕張住民からすると、急速な幕張の変化について来れないという人も中には正直います。

でも時代は変わるもの。

これから、この幕張という場所を担ってゆく人たちで、古い幕張も新しい幕張も垣根を越えて、新しい何かを創りだしていって欲しいですね。

その為になることで、写真で何かが出来るならばいつでも協力しますよ。”



今日はありがとうございました。

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ひさしぶりに会った早坂氏。

変わらぬ飄々とした生き方に感じるものがあります。

写真だけで生き抜いてきた何十年。

改めてその強さにしびれました。。。



そんなこんなの今回の幕張で会いましょう。

やっぱり、幕張には色々な素敵な人がいるなあ！！

さて、次の幕張で会いましょうは誰だ！！

楽しみだなあ。




文・写真 / ＭＩＺＫ