Ｖｏｌ．5　2010/1/14 更新

”となり街戦争、いや、となり音戦争 1 ”


◇　◇　◇

自分が生活する部屋に何を望む？

広さ？デザイン性？間取り？？家賃？？？

どれも重要なことに違いないけど、


僕にとって最も重要なのは、それ、すなわち音！！


騒音が無い、静か〜に出来る場所。

それが一番住まいにとって大事。

そう思うにいたったひとつの事件をここに記そう。

床はフローリング、壁はベニヤ板！！家賃激安！！音、もれもれ！！

という物件に入り幕張ライフを送っていた頃。

ノープライベート　ノーサンキューといった感じの生活にとりあえずは、

自分に暗示をかけるよう馴染むべく日々を過ごしていたものの、

それでもどうにもこうにも、ストレス甚大。


特に一番ストレス度が高かったのが、毎朝、決まったように響いてくる、隣人のステレオの音。


ＡＭ７時から下手したら一日中。

爆音。

ヘビメタ。


これが、効いた。

せめてパンクなら良かった。。。

パンクなら、お、いい選曲だなあ、最高だね！！と仲良くもなれたろうに。


メタルは、、、メタルは、あまり、、、僕は、、、



※メタル好きな人ごめんなさい（笑）

そんな日々を過ごし、僕は、仕方ない、ああ、仕方ない。

ここはひとつ、低姿勢で隣人にお願いしますか、すみませーん、少しうるさいでーす。

そう考え、景気づけにウィスキーを一口飲み勇気をふりしぼり、僕は隣室へと。



それにしてもまあ、あれだよね。

隣人に何か言うって、正直、勇気いるよね。


ブルブルと震える指で、インターホンを押したのを今でも憶えてる。



そして、インターホンを押して待つこと数秒、

”はい、何でしょう？”

と反応が。


インターホンに向かって僕は言う。

こんにちは。隣に住んでいるものですが・・・あの、ステレオの音をもう少し…できれば・・・



と蚊の鳴くような声で用件を伝える。

それを聞いた隣人。

インターホン越しにこう言いました。


”あ、はい。。。わかりました。。。”

驚くくらいすんなりと、聞き入れてくれた隣人に、拍子抜けした感じを憶えながらも、

僕は、”やった！やったぞ！！これで静かな生活が手に入れられる！勇気を出した、俺、えらい！！”とばかりに、一人で宴会でもしたいくらいな高揚感。

実際、その晩は凄く静か。

不思議なくらい静か。

確かにその晩だけは。。。




しかし・・・






つづく