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>> 毎月10日・25日頃更新

<筆者プロフィール>

小日向 ヒカゲ(こひなた ひかげ)
1971年1月19日夕刻誕生
三重県出身→大阪育ち→三重県更に育ち→愛知県名古屋市仕込み期→東京都まだ仕込み期  3大都市バイリンガルB型

:興味
昭和 エログロナンセンス チョコレート

:ギターを始めるキッカケとなった人物
布袋寅泰 ジェイル大橋

:学校のつまらなさを誤摩化してくれた人物
筒井康隆 星新一 三島由紀夫 ラブクラフト 江戸川乱歩

成長期に読んだ漫画
ブラックジャック 北斗の拳 スケバン刑事 三国志 まことちゃん Dr.スランプ ハレンチ学園

WEB http://www.geocities.jp/betecha/

   

 
>>BACK NUMBER
Vol.1 イントロダクション
Vol.2  「無縁家族」
Vol.3  「ロック漫才師」
Vol.4 ちょっとここらでコーヒーブレイク
其の壱 「厳しすぎるは田舎の校則」
Vol.5  「洗礼」
Vol.6  「御臨終」
Vol.7  「体育館前リサイタル
Vol.8 ちょっとここらでコーヒーブレイク 
其の弐 「アイドル黄金時代」
Vol.9  「ドラムライン」
Vol.10 「肺活量マキシマム 」
Vol.11 「 麒麟です 」


ちょっとここらでコーヒーブレイク 

その3 「 塊の恐怖 」
 

 中学生のあたしは不良だった。

こう言い切れたら、それはそれで良い思い出だし、現在の姿とギャップがあるようならば、周りを「ほほう」と唸らせることもできよう。

しかしあたしは違った。周りの人間に、自分が中学生だった時に起こった出来事を語ると、
「それを不良って言うんだよ」
 と言われてしまうが、そうではない。あたしはたまたま、そういう流れの中にいただけだ。

 そういう流れ。とは。

 なんとなく、仲良くなった級友の兄貴が、ヤンキーだった。よって、級友もどんどんヤンキー化した。仲良くしていたあたしも、それに釣られた。是、至極一般的な流れ。
たかだか中学生が、周りに流されない程「自分」を持っている訳が無い。
磐石ではないから思春期なのだ。

 だがしかし。このまま確固たるヤンキーになるには、あたしは彼等の「まっすぐさ」を持ち合わせていなかった。

 日に日に、いたづら(破壊行為と言う程のものでもないので)がエスカレートしてゆく級友仲間に付いていけなくなり、だんだんと誘いにも乗らなくなっていった。一人が何か悪いことをやるとしたら、やはり仲間も同じことをやらねばならない。「はみだす」ことって面倒なのね。なんか、間違っている。

それに、彼女らといるよりも、クラスでも地味寄りの女子と、架空のラジオ番組を制作したり、合作漫画を制作したりしているほうがよっぽど楽しかった。

そこで気付いたのだ。あたしのひねくれ方は、ヤンキーの持つそれではなく、アングラ寄りのそれであったと。つまり。

 オタクですか。

 ヤンキー仲間と決別することは、キツかった。オトシマエ、って言葉を今思い出したが、まぁそこまで行かずとも、軽くオトシマエ。というか、いじめ。

 移動教室から帰ってくると、自分の机の上には、必ず痰やら唾やらを吐かれていた。
「うへー」という顔をしているあたしを見て、ヤンキー仲間は大爆笑するのである。初めは、雑巾を持ってきて拭いていたが、手間がかかるそのサマにも、ヤンキー仲間はご満悦するばかりなので、なんだか悔しい。であるから、ある時期から、窓際の席であったのをいいことに、カーテンを引っ張ってきて、それで机の汚物を拭いていた。

痰が来ても、サー。
唾が来ても、サー。
「金鳥サッサ」顔負けの拭きっぷりである。

 これには彼女らもマイッタ様子。クラスの皆にとっては迷惑な話だが、風が吹くたびに自分らの痰やら唾の染み付いたカーテンが揺れるのだから、気持ちの良いものではない。
 
 その他のいじめとして、靴の中に砂をぎっしり入れられていたり、靴紐がなくなっていたり、鞄にぶら下げていたものが無くなっていたり、シャーペンの芯が無くなっていたり(ご苦労様です)、あること無いこと様々な噂を流されたりしたが、その程度。カミソリで顔を切られることもなく、縁を切ることが出来たのである。

 だから、というわけではないのだろうが、あたしは集団で行動を取ることが、すこぶる苦手である。足並み揃えなければならないあの苦痛。

特に女の団体、というのは本当に苦手。であるから、女が競い合わねばならないバーゲンも苦手。女性専用車両なんて気が狂うだろう。ましてや、OLがワンサといる会社なんつーのは地獄さながら。ドラマや「いいとも」をみていないと、キチガイ扱いされるという地獄。

昔「ココリコミラクルタイプ」で観たのだが、
OL3人が喫茶店で話をしていて、一人がトイレに立つと、残りの二人でトイレに立った者の悪口を言い、トイレの一人が帰ってきて、今度は別の一人がトイレに立つと、今度もまた残りの2人でトイレに立った者の悪口を言う、という、それの繰り返しをやるコントがあった。

このコントは決して大袈裟なものではなく、実際「あるあるある」と感じるからウケる訳であり、それを思うと空恐ろしく、果たして女の集いとはそういう意味しか持たないのだろう、としみじみと思う。

なのに、今あたしはその地獄の中で働いているのである。何故?奇特としかいいようがない。プレイだと思わねばやっていられない。寿命は確実に縮まっている。それだけは確信している。




つづく


小日向ヒカゲ



小日向さんのHP「蜘蛛ノ巣破壊屋敷」にて、ひかげさんのベトナムレポート公開中!!

ぜひ見よう!⇒「外堀修行」コーナーにて

http://www.geocities.jp/betecha/





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