:興味
昭和　エログロナンセンス　チョコレート

:ギターを始めるキッカケとなった人物
布袋寅泰　ジェイル大橋

:学校のつまらなさを誤摩化してくれた人物
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成長期に読んだ漫画
ブラックジャック　北斗の拳　スケバン刑事　三国志　まことちゃん　Dr．スランプ　ハレンチ学園

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　結局エレクトーンを始めたのは小学一年生になってからだろう。曖昧。しかし、とにかく練習することが嫌いなあたしは、姉にくっついて先生宅に通うも、姉を待っておる間に爆睡をかまし、そんな状態で起こされて弾かされるもんだから、機嫌がすこぶる悪く、余計に上手く弾けぬ。

上手く弾けぬのは自分のせいなのに、泣いて先生を困らす最悪な子供に成り下がっていた。

その先生宅で覚えていることと言えば、練習部屋にあったオイルヒーターと、金メッキのドアノブくらいなものだ。嗚呼、全くエレクトーンと関係なし。


　さて、メキメキと上達してゆく姉の傍ら、漫才師を目指すことに夢中だったあたしが上達するわけもなく、そのまま小学３年生の時に大阪の地を離れ、三重県へ。

　

　その三重県。なんでか知らんが、気がつけばまた習わされている。エレクトーン。姉はいいとして、あたしはもう諦めてくれよ、オカン。

　三重に引越すと、オカンは、当時のエレクトーンの中で最もハイグレードな機種「Ｄ７００」を部屋に用意。何故にそんなに燃えているのか？オカンよ。わからない。

それにしても、新しいエレクトーンが来たことで、ちょっとヤル気が出た。
今思えば、弾いていた楽曲はどれも今に繋がるものばかり。
「太陽がいっぱい」やら「レット・イット・ビー」、「禁じられた遊び」など。



とにかく、ビートルズや映画音楽、はたまたビリー・ジョエルなんぞを沢山弾いた。でもそれは
全て、後で気づいたことであり、当時のあたしには誰の曲やらさっぱりわからない、ただの練習曲であった。

この頃が、実は知らず知らず「ロック」というものに触れた最初の時期となるのだろう。が。

　実は大阪の地で、そんなキッカケよりももっと「ロック」なものに触れていたのだ。それは。

　ＫＩＳＳの武道館ライブ。



　今思えば「子供４人ばかしでなんであんな不謹慎な番組を？」と首をかしげずにはいられないが、なぜか、遊びに行った先の友達の家で、この衝撃の「ＫＩＳＳ武道館ライブ」をみたのだ。

ホラー映画でもみているつもりだったのだろうか。ちょっとした肝試しのつもりか。わからぬ。絶対アニメのほうが楽しかったはずだ。なのに。

　歌を歌っている人が、血を吐いている。犬みたいな人が太鼓を叩いている。ピエロみたいな人が電気のギターを弾いている。宇宙人かもしれない。そういやなんか宇宙人みたいな格好だ。そう思いながら、みんなでワイワイ言いつつみていた。誰もロックだと思ってみていない。サーカス団をみるレベルだ。でもちょっと怖い。あたしのピエロ嫌いは、もしやＫＩＳＳが原因なのか？そうかもしれん。きっとそうだ。ドナルドは嫌いだ
！

　しかしあたしは漫才師になりたいのだ。大阪にいた頃は、クラスの誰もが「ヒカゲちゃんはおもろいな」と、あたしの華麗なるボケにそう言ってくれた。

　しかし、そんなふざけたお子様の性格は、三重県の地で、ある一人の女によって、暗雲たるものに変えられてしまうのである。




小日向ヒカゲ

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