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 今、僕が住んでいる家の近くの東京湾は、やっぱりどう考えてもキレイとは言えない。
 近くに花見川という川もあるけれどやっぱり汚い。
 
 自分も含めて都市の人間が生きるために汚してきた結果だと思うんだけど、干潮で底が見えた時のあの無残な、ドキっとする感覚がいつまでたっても無くならない。
 
 
   
 
 最近、思うことがある。
 
 人間はキレイな水があるところで生きないと、心を病むんじゃないだろうか。
 
 汚れた水の近くで生き続けると、心のバランスを崩すんじゃないだろうか。
 
 人間の体の大部分は水。
 
 その水を大事にしていない場所で、人間の、そして子供の心が健やかに育つはずがないんじゃないだろうか。
 
 
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 この間、僕の子供がドキっとするようなことを言った。
 
 
 
 ”汚い川で生きるものなーんだ??”
 
 ”なんだろ?わからないな。”
 
 ”答えは鳥!!”
 
 
 僕の家の近くのヘドロだらけのドブ川にいつも、所在なげに白サギがいるんだけど、それを見て子供が作ったなぞなぞ。
 
 僕はこれを聞いて、苦笑いをするしかなかった。
 
 
 
 そして、こう思った。
 
 生きる場所を変えよう。
 
 近日中にキレイな水のある場所へ生活を移そう。
 
 昔から僕の頭の中にあった構想だけど、太平洋のそばで暮らそう。
 
 新しい生活にするには、お金もかかるし、仕事の面で不安もあるけど、だけどそんなことを言っている場合じゃない。
 
 
 最近、そう思いながら、少しづつ準備を始めている。
 
 子供の弱い肌にも海辺の暮らしはいいしね。
 
 ついでにサーフィンでもはじめようかな。
 
 実は自分自身が海の近くに行きたいだけだったりして。
 
 何を隠そう僕自身がキレイな水に救いを求めてる。
 
 そんなことも思うんだけど。
 
 
 
   つい最近の九十九里浜にて。キレイな水に触れるとほっとする。僕の子供がどう思ったかはわからないけれど。
 
 
 
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 2007-9-19
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