

OREGA STORY
#2
- 少年-

夜が、おそろしかった。
男が、家に来るから。
流浪に生まれた、子は、
毎夜、男に抱かれる女の姿を、
感じながら、
いつか、男を、殺そうと思っていた。
男は、子に、期待していた。
中学しか出ておらず、
暴力で、事業を拡大させていった、
男には、まっさらな、流浪の子が、
輝いてみえたのかもしれない。
自分とは違う、まっとうな、人生を、
自分にかわって、おくってくれるのではないか、
そう、期待したのかもしれない。
しかし、その期待は、すぐに、裏切られた。
いつまでも、狼のような、目をして、
自分に、なつかない、子のことを、
男は、いつしか、うとましく
思うようになっていった。
子は、少年になり
家に、火をつけた。
そして、金を、盗んだ。

誰しもが、あの子は、おかしいと、思うようになっていった。
OREGA
- STORY -
OREGA
Note ⇒ https://note.com/miz2020
-- お問合わせ --
お問い合わせ、メッセージなどはお気軽に
下記フォームにてどうぞ--!!
|
|
|