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2004年 11月11日

「 
アンファンテリブル
 」



アンファンテリブル. フランス語 enfant terrible.
恐るべき子供たちの意。コクトーの同名の小説から出た言葉。



公園とかに行くと子供たちが怖く感じる時がある。

自分の子供はまったく怖くないんだけど、他の子供が怖い。

特に小学生が怖く感じる。

4人から5人くらいの集団が特に怖い。

向こうから見れば、彼らのことをまじまじと見る僕のほうが怖いに決まっているのだけれども、とにかく怖いものは怖い。



自分なりに分析するに、これはトラウマだと思う。



僕は小学生の頃にいじめられたことがある。

何故か突然、前日までは何事もなかったのに、ある日突然無視されたり、からかわれたりするようになった。


理由はよくわからない。

体は小さいほうだったが、特に暗いということもなかった。

それを証拠に一時はリーダー的な存在の時もあった。

でも、ある日を境に突然立場はかわっていた。

いじめられる立場にかわっていた。

これは幼い自分には本当に大変なことだった。

よく学校からの帰り道、一人になると泣いていた。

団地の玄関の直前まで泣いていた。

親に顔を見せる直前までよく泣いていた。

でも親には決してその顔を見せなかった。

親を心配させたくなかった。

悟られたくなかった。



このいじめに関しては自分なりに色々考えるところもあって、何とか脱出したのだが、見事にトラウマになっているようだ。


それが父親というものになった、今、噴出してきている。

恐るべき残酷な子供時代の恐怖が蘇ってくる。


僕の子供は、僕の子供だ。


いつか僕と同じような思いをすることもあるのだろうか。


それを思うと、冷や水を浴びせられたような気持ちになり、

一体僕はその時どうしたら良いのかと今から途方にくれる。


しかし、そんな僕の顔を子供はけげんな顔をして覗きこむ。

そして笑顔を見せる。


もしその時、子供が心の中で


「心配すんなよ、父ちゃん。

僕は父ちゃんより強いんだよ。


大丈夫、大丈夫。」


と言ってくれているのだとしたら、きっと僕はその場で泣き崩れてしまうのだろう。





「ナイフ」 重松清著

※いじめらる少年と父親を描いた秀作。
父親は涙なしでは読めません。。。


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