出産を２ヶ月後に控え、彼女が実家に帰った。

いわゆる里帰り出産をするために。

彼女を実家まで送り届けてしばらくすると、 ひさしぶりに一人になった自分を発見した。
（※厳密に言えば猫もいるし親もいるしで、一人ではないのだが・・・）

意外なくらい喪失感が高かった。
これ素直な感想。

平気かなと思っていたけど、実際はかなり寂しさを感じた。

どういう寂しさかというと、再認識の寂しさというか、子供の頃の寂しさというか、仲の良かった友達が転校していったような寂しさ。

物理的にはまた確実に会えるんだけどやっぱり寂しい、そんな感じでしょうか。

そして再認識というのは、自分のつまらなさを改めて感じる寂しさ。
彼女がいなければ何もしない自分を再認識した寂しさ。

実際、日常の生活の中から彼女がいなくなると驚くほど僕は何もしなかった。

遊びに行かない。
買い物に行かない。
本屋にいかない。
CD屋にいかない。
図書館にいかない。
服を買わない。
本を読まない。
部屋を掃除しない。
布団を干さない。
釣りにいかない。
朝起きない。
映画を見ない。
ビデオをレンタルしない。
外食しない。
散歩しない。
プレステやらない。
スーファミやらない。
夜寝ない。

いや、しないというよりは、する気がしない。に近いかな。

とにかく唯一、「酒を飲まない」と「仕事はしない」だけはせずに、僕の生活は〜しないだらけになっていった。

そして、よく恋愛ものとかで男でも女でも失恋してボロボロになったりするけど、そういのってこういう寂しさがベースなんだなーと改めて思った。


人には２種類ある気がする。

自分を直接楽しませることが好きなタイプと

第３者を楽しませることで自分が楽しいと思えるタイプ。

言い換えれば、

一人で生きれるタイプと

一人では生きれないタイプ。

ああ、俺、今回の寂しさを感じるということは、もろ後者だ。

うわー、俺、一人で生きれるタイプだと思ってたのに全然違うな。

だめだ、一人だと何やっても楽しくない。

最悪だ。自立してない。

そんな自立していない男が父親になっていいのでしょうか？

そんなことを冗談半分で考えながら彼女が実家に帰った廃墟のような空間で３０男はウィスキーを片手に毎夜もだえる。

以上


※変な文章ですみません。



>神社でお祈りしてきた

…つづく

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