プルルルルル・・・・
「もしもし?」
「あ、ラさん?〇だけど」
「あぁ、〇さん!(不動産屋さん)何か?」
「その部屋なんだけどね、明日出ていかなきゃならないから。」
「・・・・!???は?なんで!?どういうことですか!?」
「なんかね、12月から住む人決まってるんだよ。」
「は?(おい、クソジジイ、2日前に住めるからってあんた契約書持って帰ってたよね?)どういうこと?12月から住む人決まってて、いつまでに私出て行かなきゃならないんですか?猶予は?」
「いやー、明日出ていかなきゃならない。最終的なことは明日の午前中にわかるから。」
「は?(おい、クソジジイ、まったく意味がわからない)じゃあ、私、どうしたらいいんですか??とりあえず、荷物まとめておいたほうがいいってこと?(4時間後には仕事なのに。せめて昨日言ってくれれば一日休日だったのに、おい、クソジジイ?)」
「うん。そうだね。」
ツーツーツー・・・・
はい?
えーと、はい?
まったくもって頭の中が真っ白です。
とりあえず、何時間か前に「ここが私の部屋〜♪」って得意気にビデオチャットした家族に連絡をとりました。
「私、ユーロより先に崩壊した(笑)明日、部屋出て行かなくちゃ。」
myファミリー、爆笑です。
よし、笑いをとった!
なんて、生活をかけた捨て身のギャグ♪
いやいや、笑うところじゃないよ、心配しなさいよ、外国で娘さんがいきなり家なき子よ?
しかし、明日からの生活が全くみえないものの、この窮地、ストレスもあるけど自分でもちょっと楽しい。
そして、ビデオチャットを終えた後、どうなるかわからないし、いい案は浮かばないけどとりあえず部屋中の荷物をまとめて仕事に行くことが私の今すべきことで、できることは一人笑っていいともで知り合った人たちに助けを求めることとカップラーメンでも食べて一息つくこと。
日本のより味の薄いカップヌードルと海外規格だから、洗面台の鏡が高すぎてでこしか映らないin
追い出された部屋
ふむ、こちらのカップヌードルは日本のより味が薄いな。
あぁ、そんなことはどうでもいい。私の部屋がほしい。いや、ドイツ語教えてくれるイケメン付一軒家が落ちてないかな、
いや、贅沢は言わない日本語のしゃべれるドイツ語を教えてくれるイケメン付お部屋がほしい。
そんな妄想をしてたらあっという間に、仕事の時間になり、一緒に賃貸契約の書類を進めていたボスに開口一番、
「〇さん(不動産屋のクソジジイ)から連絡ありましたか?」
「あぁ、着信あったけど出れなかったんだよ。」
「今日、お昼に〇さんから電話があって、よく状況わかんないけど、私、明日出て行かなきゃならないらしいんです!!」
「・・・なに!?どういうことだ!?〇さん話が違うじゃないか!?あれだけ、『部屋押さえられてるんだよね?』って確認して『大丈夫』って言ってたじゃないか!?」
とすぐに、不動産屋のクソジジイに確認、抗議の電話を入れてくれました。
が、ボスの訴えでどうにかなることではないらしく、状況としては、以前お店で働いていた人が辞め、その部屋をボスが押さえるために
11月分まで賃料を払っていたが12月以降の本契約はまだ結んでいなかった。
その時に私が転がりこんできて、私の契約を進めようとしていたのだけど、競合相手の不動産経由で、すでにその部屋の本契約を済ませていた人がいた。
クソジジイの連絡、確認不足でした。
クソジジイは、一言も謝らずに言い分けしかいわないけど、ボスは優しくって「俺がついてるから、一緒にいい案考えような。」と仕事の合間を縫って部屋が空きそうな心当たりの知り合いに連絡をとってくださいました。
とりあえず、明日からはユースホステルに舞い戻らなきゃ・・・
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